東京の桜は散り始め、自宅を一歩でると、昨夜散り落ちた花びらが路地を埋めています。
とっても不思議なのは、花弁が落ちると次の朝にはもう小さな葉が顔を出していること。
お正月の頃から梅は咲いたか、桜はまだかと待っていたKさんは、散り行く花に寂しさを覚えるそうですが、僕はこの葉桜が好きです。
日毎に葉の数を増し、やがて緑色の大木となる。生命力を感じられるそんな様を毎日眺めてしまうのです。新しい命の芽生えと物事の始まりの月とが一緒になる日本の季節感って、とっても理にかなっているような気がしますよね。
僕も新しい始まりを迎えた一人。根を張り葉を広げ、大きく成長できたらいいなと思います。来年の今頃、また上手に花を咲かせられたら…なんて思うんですけどね。
ちなみに、桜前線が北上する早さというのは人が歩く速さとほぼ一緒なんですって。
そうかぁ…花咲か爺さんが、方々の桜を色付かせながら北に向かって歩いているのかぁ…などと微笑ましく想像してしまいます。
これから桜の季節を迎える地方にお住まいの皆さん。もうすぐ爺さんがあなたの所にもやってきますよ。の〜んびり向かっているはずですから。
あ、そういえば、お花見しなかったなぁ…。
(SA) |